クマ出没エリアとキャンプ場の状況について

こんにちは。サンタヒルズ代表のスノーマンです⛄
今回は、巷で話題になっているクマについて、要点を押さえながらお話ししたいと思います。

1.サンタヒルズでクマが出た事例は一度もない

クマ(熊・くま・ツキノワグマと同義)について心配されている方がとても多いようです。
他のキャンプ場ではキャンセルされる方も多いと聞きます。
実際、サンタヒルズでもクマが心配という問い合わせはいくつかありました。
しかし、サンタヒルズ場内でクマが出没した事例は、この30年間で一度もございません。

2.栃木県においてはクマはほとんど西側で確認されている

また、栃木県という大きなくくりで考えると、実害が出ている地域もあるのですが、
ここ2年間のクマ目撃箇所を調べると、ほとんどが国道4号線・東北自動車道・宇都宮線・東北新幹線を境にして西側の山深いエリアで確認されております。

3.県東での目撃情報は確度が低く実害も出ていない

県東の目撃状況を調べてみると、まずサンタヒルズがある那珂川町での目撃情報は調べられる範囲(4年間)ではありませんでした。その他県東エリア全体ではいくつか散見されておりますが、「クマらしきもの」など、確度の低いものが多く、本当にクマだったかどうかの確証は得られていません。目撃情報が線でつながっていないことからも、報道によって敏感になった住民が見間違えたという可能性もかなりあるのでないかと推測されます。
その後検証の結果、「イノシシの可能性が高い」とされる例も多く、情報を得る側としては、
目撃情報は、誤情報も含めて一括りにされていることに注意しなければなりません。
実際、県東では実害は出ておらず、そこも安心材料として挙げて良いと考えます。

4.サンタヒルズのエリアに進入するには多くの障壁がある

ここでサンタヒルズ周辺の地図を見てみましょう。(googlemap参照)

この地図の濃い緑のエリアが山林で、薄い緑や白いエリアが市街地となります。
ご覧いただいた通り、北・東・南西の方角に市街地があり、このエリアを超えてくるのはなかなかハードルが高いと考えています。
東側はやや市街地エリアが細いのですが、その分那珂川という大きな川が障壁になります。

地図を見る限り、北西方面と南東方面に進入できそうなラインがありますが、北西には先程も触れた国道4号線・東北自動車道・宇都宮線・東北新幹線の分厚い壁があり、仮にそこを超えたとしても10km以上の距離があるため、クマがここまでまっすぐ来るのは難しいでしょう。
細く残る南東ルートも烏山線が塞ぎ、さらにその先には国道293号線がある上に、同じく10km以上の道のりがあるため、同様にまっすぐ向かってくる可能性はかなり低いと考えています。
このように、クマが生息している大きな山から、山を伝って直接来ることはできず、道路や線路・市街地などをいくつも超えないとたどり着くことはできないという点は、大きな安心材料となると考えています。

参考までに、上智大学 深澤研究室で開発したモデルを使用した「クマ遭遇AI予測マップ」というものを見つけましたので、こちらも参考になさってください。

色がついているところが遭遇する危険性のあるエリアで、濃いほど危険度が高いそうです。
西側の山奥は色が濃い割にはあまりドットが付いていませんね。
人里から離れすぎていて、道があるところぐらいしか遭遇しないからでしょうか。
那珂川町周辺はドットがついておらず、ちょっとホッとしております。
ちなみに私が住んでいる矢板市はまさにこの危険ゾーンの中にあるのですが、住民は普通に生活していますし、子供たちも普通に登校しています。

これらの状況から、サンタヒルズがあるエリアは比較的安全であると考えております。

とはいえ「絶対に安全である」と断言することもまた難しく、最終的にはお客様のご判断となりますが、各地域の状況を良く調べ、納得してアウトドアを楽しんでいただければ幸いです。

最後に、クマの被害に遭われた方にも思いを寄せつつ、人と動物が過去そうであったように、互いの生活を脅かすことなく共存できる世の中であることを願っております。